Ｑ：醤油に油が入っていないのに油という文字が使われているのはなぜですか？

Ａ：「とろりとした液体」という意味で使われています。

しょうゆの「油」は「とろりとした液体、粘りのる液体」という意味で使われています。『大漢和辞書』（諸橋轍次著）の「油」という字の項に、「油油」という熟語が取り上げられており、これに対して「おもむろに流れる洋」という解釈がついています。いわば、「油」という文字にわ「さらりと流れてしまわない＝とるりとした」という意味があるようです。

「醤油」という言葉ができたのは室町時代と考えられますが、当時のしょうゆは今の「たまりしょうゆ」に近いものではなかったかと考えられますので、見た目よりも油に近い粘りを感じたのではないでしょうか。

Ｑ：魚醤もしょうゆでしょうか？Ｑ９０

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本醤油協会：しょうゆの不思議より